今田平について

荒尾の地に根ざし、 教え子の未来を温かく見守った
自由なまなざし。 その源流にふれる

ー未来への座標ー
「手が止まっている、常に手を動かせ」がいつも口癖だった平先生
私は無心に試行錯誤する
「いいね、見えてきたね」
心の中を映し出すドローイングの世界
私の中の潜在化する意識を顕在化させていく
そして、教え子たちが紡いでいく未来への座標

 今田 平は、熊本県 荒尾市、福岡県 大牟田市を拠点に画家、美術教育家として活躍されました。1956年荒尾市に出生し、教師である両親のもと玉名高校、九州産業大学大学院と進学し、美術、芸術を極め、卒業後に福岡県大牟田市にある私立大牟田高校の美術教諭として約19年間にわたり、学生の指導者として勤務されました。また1989年に並行して「アトリエ珍文館」を創立し、画業と同時に地域の児童に美術教室、進学塾を運営され、美術系大学、高等学校のほか、多数の進学者等を輩出しました。
 平和と自由を愛された今田平先生の教育方針は、生徒の主体性を引き出す教育を実践され「自然から感じること、触感、自らに向き合い考えること」など、生徒の内面にある主体を発芽させる教育、時にアトリエの隣の有明海の干潟で海の美術館と称した活動などを通じ、単なる美術教育の枠を超えた哲学的、形而上学的、心理学的要素を含む美術教育に注力されました。

今田 平 Taira Imada
1959  〜  2024

今田 平 プロフィール

<経 歴>
1956年 熊本県荒尾市に出生
1977年 熊本県立玉名高等学校卒業
1984年 九州産業大学大学院芸術研究科美術専攻終了
2024年 逝去(享年68)

<職 歴>
1984年 私立大牟田高等学校 美術教師勤務
2004年 公立中学校非常勤講師
2007年 国立有明高等専門学校非常勤講師(建築科造形)

<その他>
アトリエ 珍文館及び学習塾珍文館ゼミを主宰
荒尾市総合文化センターで「アトリエ珍文館展」を年1回開催

<受賞歴等>
・現展 新人賞受賞、会友推挙(東京)
・第一回リキテックス・ビエンナール(東京)
・九州・沖縄地域賞受賞
・日独現代美術交流展(熊本)出品
・個展・グループ展多数

アトリエ珍文館沿革(美術系高校・美術系大学受験美術研究所)
1989年4月 大牟田市歴木に木造アトリエを建設、個性重視の美術教育を始める
1995年8月 荒尾市増永に木造アトリエ(30坪)を新築移転
1999年4月 小・中学生、高校生の美術教育を考え、アトリエ等増築(25坪)
2005年8月 『有明元気づくり』より依頼を受け、海の美術館に制作協力(以後毎年実施)
2008年7月29日~8月3日 「アトリエ珍文館 20周年記念展」を熊本県立美術館分館にて開催

代表作(座標)

[座標-地点]F100
[座標-流(No2)]F100